今井力夫町長(左)から任命書を受け取る吉垣内清和さん(右)=20日、知名町=
フローラルホテル料理長として経営再建へ
【沖永良部】知名町は20日、地域おこし協力隊に和歌山県出身の吉垣内清和さん(52)を任命した。同町フローラルホテルの料理長として経営再建と地元食材を活用した特産品の開発に取り組む。任期は最長3年間。
吉垣内さんは和食の料理人歴31年。前職は、2018年に黄綬褒章を受賞した小谷明宏さんが料理長を務める群馬県水上温泉の旅館「水上館」の副料理長として活躍していた。
フローラルホテルの料理長を探していた同ホテル支配人の中川陽一さん(70)と小谷さんが20年来の知人だったことから、吉垣内さんに白羽の矢が立った。
フローラルホテルで行われた任命式で、今井力夫町長は「今後は、ホテルの料理を島外に売り込むことも重要になる。まずは、島民が食事に行きたいと思えるようなホテルにしてほしい」と激励した。
5月中旬に引っ越しを済ませてから、毎日島内の市場を巡り食材探しているという吉垣内さんは「知らない食材も多いので、勉強しながら幅広い年齢層に喜ばれる料理を作りたい」と意気込みを語った。
フローラルホテルでは、6月から平日のランチで吉垣内さんが考案した日替わりメニューが登場する。