歌手の大山百合香さん沖永良部で最終公演

ニューアルバム発売記念公演で熱唱する大山百合香さん=22日、知名町あしびの郷・ちな=

ニューアルバム「ハナノヒ」発売記念ツアー

【沖永良部】和泊町出身の歌手、大山百合香さん(38)が22日、知名町あしびの郷・ちなでニューアルバム「ハナノヒ」発売記念ツアーの最終公演を行った。アンコールを含む12曲を歌い、観客を魅了した。

「島の人に感謝」

先月27日に8年ぶりとなるアルバムを発売。「THE BOOM」のボーカルを務めた宮沢和史さん作曲の「花ノしずく」をはじめ、大山さんが作詞作曲を担当した楽曲や沖永良部民謡など全13曲を収録した。

6日にスタートした記念ツアーは、東京を皮切りに、名古屋、大阪、広島、神戸で行った。

この日は、新型コロナウイルス感染症対策で来場者を制限。島民約300人を前に、デビュー曲の「海の青 空の青」やモンゴル800の「小さな恋のうた」、アルバム収録曲の「ラルリリルララ」「花ノしずく」などを歌い上げた。鳴り止まないアンコールの拍手で再びステージに登場すると、家族への感謝の気持ちを込めた「Dear mother」を熱唱し、ラストは沖永良部民謡「サイサイ節」で締めくくった。

このほか、特別ゲストとして、今年2月に知名町「シマ桑アンバサダー」に任命された大山さんを応援しようと、知名町しらゆり保育園の園児13人が「シマ桑ダンス」を披露し、会場を盛り上げた。また、琉球國まつり太鼓沖永良部支部による演舞もあった。

ツアーを振り返った大山さんは「あっという間だった。コロナで大変な時期だが、たくさんの島の人に支えてもらいながら最後まで走り抜くことができた。感謝しかない」と話した。

沖永良部公演の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。