「奄美プラム」出荷販売協

奄美プラム出荷販売協議会で今期目標値が発表された

今期目標は16・5トン
収穫量昨年並みの見込み

 2022年度「奄美プラム(スモモ)出荷販売協議会」(JAあまみ大島事業本部主催)が24日、大和村の産業振興センターであった。昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止となったため2年ぶりの開催。今期全体の取り扱い目標は16・5トン(前期実績34・8トン)、単価420円、目標金額は693万円。前期を大幅に下回る目標値だが「昨年は当初目標の15トンに対し実績は34トンだった。今年も目標数値の倍の28トン~30トンの収穫を見込んでいる」とした。

 同事業本部によると、今期は大きな気象災害もなく生育状況は順調で、花咲も良好。収穫量も昨年並みになる見込みとした上で「雨などで果実の裂果や、思うような収穫が出来ないことも予想され、安定した品質の出荷が望まれる」と報告。集落内や農家でのばらつきもあるが、国直から津名久地区は実りが少なく、大和浜から大棚地区は多いとした。

 支所別の取り扱い目標は、名瀬2・2トン(前年度実績4・9トン)、大和13・7トン(同28・6トン)、龍郷0・6トン(同1・2トン)。主力地の大和村産が全体の約8割を占める。

 販売対策として、商品管理では▽JA・部会・行政の一体となった指導の徹底▽残留農薬分析の実施▽適期収穫の徹底―などを挙げた。販売の強化については、宅配注文の増加(全体16・5トンのうち4割7トン)を図る。

 また大島支庁農政普及課は、スモモの枝梢管理などを提案。収穫量の安定確保と果実品質の向上を目指す。

 今後のスケジュールは、▽出荷協議会=25日名瀬地区、龍郷地区▽目揃会=30日▽選果場持ち込み=全地区30日▽出発式=6月3日―となっている。