「えらぶ島づくり事業協同組合」総会

設立後初めて開催された通常総会=知名町フローラル館=

人手不足解消へ
新規に有料職業紹介事業開始

 【沖永良部】昨年設立した「えらぶ島づくり事業協同組合」(組合員9人)の第1回通常総会が28日、知名町フローラル館であり、2022年度の事業計画など6議案を承認した。役員改選では、平安正吾理事長(45)の再任が決まった。

 同組合は、県内第1号の「特定地域づくり事業協同組合」として昨年4月設立。季節ごとの労働需要に応じながら、年間を通して複数の仕事に従事する「マルチワーカー」を組合員となっている事業者に派遣している。

 総会には、組合員7人を含む計20人ほどが出席した。初年度の実績は、事業収益1655万702円で、内訳は組合員が支払う派遣手数料収入が834万1702円、和泊・知名両町からの補助金収入が820万9千円となった。

 今年度の事業計画は、派遣職員を2人増員し全9人体制(Iターン者8人、Uターン者1人)となり、事業収益4446万4千円を目指す。新規事業となる「有料職業紹介事業」では、年間の斡旋件数10件、事業収入100万円を見込む。

 平安理事長は「派遣職員が即戦力として各事業所で活躍している。今年度から始まる職業紹介事業にも期待が持てる。島内の人手不足の解消に向けて頑張っていきたい」と話した。