県障害者スポーツ県大会でソフトボール投げ4連覇

ソフトボール投げ4連覇を報告した龍郷町の指定福祉サービス事業所すまいるの小城さん

次は「地元国体活躍を」
小城さん(龍郷町)が優勝報告

鹿児島市内で今月15日に開かれた「第16回県障害者スポーツ大会」のソフトボール投げ男子青年知的障がいの部で、龍郷町の指定福祉サービス事業所すまいる(就労継続支援B型)の小城淑樹=こじょうよしき=さん(24)が優勝し、実質4連覇を達成した。喜びを報告した小城さんは「来年はかごしま国体もある。5連覇を目指しながら、次は県の代表選手にもなれるように頑張りたい」と語った。

小城さんが、ソフトボール投げと出会ったのは養護学校時代で高校2年生の時。もともとスポーツや陸上は好きだったが、遠投に取り組んでからはめきめきと上達。17年の同大会で初優勝を果たしてからは、18・19年も制覇。新型コロナウイルス感染拡大で中止した20・21年を除けば、実質今大会で4連覇となる。

大会の開催は3年ぶり。久々の試合ということもあってか練習は2カ月前から本格化した。仕事を終えてから週3・4日、職場仲間と協力しながら筋トレや遠投など、体力と技術に磨きを掛けてきた。

試合では、緊張もあってか1、2投目が失格。気持ちが先走る小城さんを呼び止めた同事業所管理者で監督でもある得田裕樹さんは、「支えてくれた仲間に感謝を込めて」とアドバイス。冷静さを取り戻した小城さんは、最後の一投で大会記録73・10㍍に迫る72・15㍍を投げ、2位とはわずか30㌢差で優勝を決めた。

小城さんは「監督の助言で安心できた」と自身の競技を振り返り、「仲間や監督のおかげ。大会を開いてくれた関係者にも感謝したい」と報告した。

次の目標は大会5連覇。「まじめでプラス思考だが、勝ちにこだわり過ぎる面もある」と得田監督。小城さんは「課題はメンタル。試合ではもっと自分らしく楽しめるように精神を強化して、来年の地元国体でも活躍できるように頑張っていきたい」と前を向いた。