日本航空への要望書を提出する三町長
三町長を代表してあいさつする森田天城町長
【東京】徳之島の三町長らが、5月31日に品川区の日本航空(JAL)本社を訪れ、同社の赤坂祐二代表取締役社長あての要望書を提出した。一行は、徳之島への直行便の定期便就航へ理解を求め、出席者らと活発な意見を交わしていた。
品川区の日本航空本社(東品川2-4-11)を訪れたのは、徳之島空港利用促進協議会長の森田弘光天城町長、高岡秀規徳之島町長、大久保明伊仙町長ら。要望書提出は、2020年以来。森田町長は「60年の長きにわたって島民を支えていただいた」と感謝を述べた上で「前回は、コロナ禍で身動きが取れない状況となったが、今回改めて関西、関東からの定期便就航と、イベント時や繁忙期の臨時便にしっかり対応してもらいたい」と要望書の内容に沿ってあいさつした。
その後、意見交換へ。「一日の羽田・鹿児島便1便を減らし、それを徳之島への直行便にできないのか」(大久保町長)。「出身者が関西などでの郷友会やイベントに出やすいように、ジャルパックなどでのパッケージはできないのか」(高岡町長)などに対して、日本航空側は「お盆とお正月の直行便は、引き続きやりたい。要望書をヒントに定期便を検討したい」(レゲット・ロス執行役員路線事業本部副本部長)。「私たちだからこそ伝えられる、徳之島の魅力を皆さんと相談して商品化できたらいい」(越智健一郎常務執行役員旅客営業本部長)など前向きな応対をしていた。また、禧久伸一郎県議は、エコツアーガイドについて、盛利広徳之島観光連盟会長も観光の現状を説明した。
ほかに、町議会議長らが出席した会議室では、農業や世界自然遺産などをテーマに活発な意見が飛び交っていた。森田町長は「三町長が力を合わせて通年型の(徳之島の)魅力を発信していきたい」と意気込みを語っていた。