奄美=鹿児島、減便始まる

1日から奄美=鹿児島線の1日7往復運航が始まった奄美空港(資料写真)

1日7往復 機材小型化など収支改善見据え
JAL

 日本航空(JAL)グループは1日から、1日8往復だった奄美=鹿児島線を1往復減便し、原則1日7往復での運航を開始した。コロナ禍で低迷する需給ギャップに対する供給規模の最適化を見据えた措置で、日本航空奄美営業所は「収支改善を図ることで、これからも奄美群島でのネットワーク、生活路線の維持に努めていきたい」と話した。

 運航計画の変更は、コロナ禍で鈍化する路線の利用率を改善し、グループ全体で財務状況の立て直しを図るもの。減便のほか、更新時には使用する機材を小型化するなど、運航コストの抑制にも努めている。

 奄美=鹿児島線では、ジェイエア(J―AIR)のエンブラエル170型機(E70、76席)7往復、日本エアコミューター(JAC)のATR42―600型機(ATR42、48席)1往復を、1日以降は、J―AIRのE70型機4往復、JACのATR42型機2往復とATR72―600型機(70席)1往復の計7往復に変更した。

 7月15日からは、JACと琉球エアーコミューター(RAC)が結ぶ奄美・沖縄路線でも一部直行直帰便を取り止め、奄美―与論―那覇―奄美の3地点を結ぶ三角運航=図=に移行する。これに伴い、奄美=与論線が0・5往復減の0・5往復、与論=那覇線が0・5往復増の1・5往復、那覇=奄美線が0・5往復減の0・5往復に。三角運航をJACが担い、与論=那覇線の1往復についてはこれまで通りRACが対応していく。

 この他、繁忙期の増便については、鹿児島=徳之島線が7月1日~10月10日に4往復から5往復に増やす。沖永良部=鹿児島線では、8月9日・18日の両日に1往復の増便を計画している。

 なお今年は、奄美=喜界島線でも先行して減便を実施。1往復減の2往復で、3月27日から運用している。