徳之島町青少年育成町民会議

意見反映に「高校生委員」委嘱も。徳之島町青少年育成町民会議=3日、町生涯学習センター

「高校生委員」11人を委嘱 意見反映へ

 【徳之島】徳之島町青少年育成町民会議(会長・高岡秀規町長)の2022年度総会は3日、町生涯学習センターであった。新たな取り組みとして高校生らの意見を直接聞く「高校生委員」ら11人に委嘱状を交付。総会後の三つの部会別協議で早速、スマートフォン・インターネットの適正利用についても意見を述べた。

 関係機関や各種団体代表の委員ら約60人が出席。高校生委員の新設は、①大人が一方的にならない②高校生を大人として対応③地域行事・ボランティアに参加が少ない高校生の意見を直接聞きたい―などを理由に検討してきた。

 高岡会長はあいさつで高校生たちに「地域の振興・発展の一員にもなって」と期待。徳之島高生8人、樟南二高生3人に委員委嘱状を交付した。

 協議では21年度の3部会(家庭教育・青少年育成・社会環境)別活動など事業報告と決算、22年度事業計画・予算案を承認。引き続き▽早寝・早起き・朝ごはん(基本的生活習慣の習得、睡眠の重要性周知、保護者や地域の学び推進)▽地域行事等への参加(ゴミゼロ青少年一斉ボランティア)▽青少年の地域活動への参加促進(ボランティア活動カード制度の活用、高校生対象のLINE利用ボランティアマッチング、地域活動など絵画コンクール)▽スマホやネットの適切使用(使用時間の制限、保護者へのリスク周知)を推進する。

 次ぐ部会別協議のうち社会環境部会は「スマホ・ネットの適切な利用」が主テーマ。徳之島署は保護者が知らぬ間に子がSNSを通じ犯罪に巻き込まれた事案なども解説。意見交換では長時間使用による弊害の検証、アンケートなど実態調査、保護者勉強会の必要性など提起もあった。

 同部会の高校生委員の一人・泰良聖河さん(徳之島高2年)は「子どもと大人の考えの違いがあると思い参加。スマホやネットについてはトラブルも増えており同調。今後、会議や活動を通じて高校生の考えを訴えたい」と話していた。