島おこし「子宝島にんにく」PR

買い物客たちと気さくに交流したサンコンさん(左は小林さん)=4日、ダイマル本店(徳之島町)

サンコンさん(徳之島観光大使)来島
発売開始記念キャンペーン

 【徳之島】ギニア出身のタレント・著作家で「徳之島観光大使」も務めているオスマン・サンコンさん(73)=東京都在住=が4、5日にかけて来島。新たな島おこし産業化への期待も込めて開発したという水耕栽培の発芽ニンニク『子宝島にんにく』の新商品の発売記念キャンペーンに協力。人懐っこい笑顔で同商品の〝原点の島〟からのブレイクに期待した。

 サンコンさん(元同国大使補佐官)は来日して約50年。47都道府県の全てを回り一般の日本国民以上の〝日本通〟。徳之島とは、母国ギニアをはじめアフリカ諸国に人工透析などの医療機器も提供、国際貢献した医療法人徳洲会の元理事長徳田虎雄氏の出身地でもあることが縁。「日本で一番驚いた」という闘牛大会観戦を機に2013年5月、同島観光連盟が観光大使(第9号)に任命。今回の来島は4年ぶり6回目。

 新発売の「子宝島にんにく」は、島おこし事業を標ぼうする奄美海援隊㈱(本社・徳之島町亀津、小林正人代表取締役)の商品。㈱エコファームジャパン(同・福島県郡山市)の指導で、島内で着手した水耕栽培による発芽ニンニク(食材)と同加工食品(ガーリックオイル、ガーリックチップ)の3種類。

 海援隊の小林さん(60)らによると、ニンニクは発芽(芽子ニンニク化)すると栄養価が増し、ニンニク特有の臭いも大幅に減少。そして、精神安定作用やストレス軽減作用、脳機能の改善などでも注目される機能成分のGABA(ギャバ=ガンマ・アミノ酪酸)の含有量が驚異的に増加。機能性でも関心を集めているという。

 水耕栽培への着目理由は、「露地に比べて天候や害虫の心配が要らない。約10畳間のスペースがあれば年間約3百万円の生産所得が望める。商品はネット通販を中心に販路を開拓。U・Iターン者も応援したい」(小林さん)。

 発売記念キャンペーンは、4日はショッピングデパート・ダイマル本店(徳之島町亀津)、5日は伊仙町の直売所「百菜」(同町伊仙)であった。サンコンさんは、フレンドリーな性格と人懐っこい笑顔で親しまれ、「まるで自分の田舎に帰った気分。こんなにいい島なのに人口が減って残念。いいものもたくさんあるが、ニンニク栽培は適していると思う」とニッコリ。