今年のプラムを試食する塩田知事(左)
大和村、「農家の励みに」
【鹿児島】大和村の伊集院幻村長らが6日、県庁を訪れ、塩田康一知事に奄美プラム(スモモ)を贈呈。今年のプラムの出来ばえをPRした。
伊集院村長は大玉15個入(1・5キロ)を塩田知事に手渡した。塩田知事は試食して今年のプラムの味を堪能した。「知事に食べていただいたことが農家の人たちの励みになる」(伊集院村長)。
プラムは同村の特産品で5月下旬から6月中旬が収穫の最盛期。奄美群島全体の約6割を大和村で生産している。一昨年まで記録的な不作が続いていたが、昨年から回復傾向にあり、今年は約40トンの生産を見込んでいる。昨年12月から2月までが気温の低い日が続き「寒暖差が大きいことで酸味が甘みに変わり、良い味のスモモになった」(伊集院村長)。
例年は鹿児島市のおいどん市場などでPRイベントを開催していたが、コロナの影響で今年も実施しない。その代わり村内で「スモモフェスタ」を実施し島内の認知度向上を図る。果実だけでなく、ジュース、ソフトクリームなどの加工品にも力を入れて道の駅などでの販売などにも力をいれていくという。
生産量が順調に回復する一方で、輸入品の高騰で肥料の値上がりが農家の心配の種となっている。伊集院村長は「助成金など役場でできる対応を考えていきたい」と話していた。