和泊町社協が研修会

見守りサポーターの役割について学ぶ参加者ら=和泊町長浜館=

支援必要な人を地域で 支える体制づくり考える

【沖永良部】和泊町社会福祉協議会主催の「くらし安心ネットワーク研修会」が5日、同町長浜館であり、支援を必要とする人を地域で支える体制づくりについて考えた。

お年寄りや障がいを持っている人を地域ぐるみで支える「見守りネットワーク」の構築を目的に開催。集落の区長や民生委員、見守りサポーターらを対象に行われ、午前の部に28人、午後は37人が参加した。

同町社協の職員が「地域の見守り活動について」をテーマに講話。見守りサポーターの役割として▽安否確認や変化の察知▽関係機関との連携▽犯罪被害などの予防▽必要な情報提供や助言▽孤独感の軽減と安心感を与える―の五つを挙げた。

演習では、見守り対象者に認知症の疑いがある場合の対応などをDVDで確認した。

続いて、町と地域の健康課題解決に向けた包括連携協定を結んでいる第一生命保険鹿児島支社沖永良部営業オフィスのスタッフが登壇し、今年度の事業として生ごみの削減や高齢者向け体操教室の開催、救急医療情報キットの普及などに取り組むとした。

同町社協の平尚人さんは「見守りサポーターの人数が減ると、地域ぐるみの活動が難しくなる。支援を必要としている人の小さな変化に気付き、関係機関との橋渡し役となるサポーターの存在は大きい」と話した。

見守りサポーターの人数は、2019年度が129人、20年度が120人、21年度が123人で、今年度は109人となっている。