都会で再現された奄美を堪能

イベントを盛り上げ、意義などを語る奥実行委員長

全員参加の「八月踊り」で大盛況となった会場

【東京】「渋谷で奄美を感じて、島へ来てね！」。渋谷区のホテルで「まるごと奄美in東京」（主催・まるごと奄美実行委員会）が、先ごろにぎやかに開催された。参加者たちは、都会で再現された奄美を堪能していた。

イベントは、渋谷エクセルホテル東急（渋谷駅直通＝渋谷区道玄坂１―12―２）６階宴会場で３日から５日まで昼夜計６回行われ、チケット（各60枚）完売の大盛況で幕を閉じた。

大島紬の制作工程や着付け、ソテツの葉を使った創作体験のブースなどが用意された。ほか、シマ唄や大島紬のファッションショーなど、奄美の文化や伝統芸能が再現されたよう。参加者たちは、郷土料理や黒糖焼酎を味わいながら奄美を堪能していた。

実行委員長の奥圭太さん（（株）ばしゃ山村取締役）は、「奄美を都会で感じてもらい、やがて奄美を訪ねてほしかったから、ここに奄美を持ってきたのです」と企画意図を語った。奄美を訪れ感動、母親と共に旅したいと願う女性がいた。だが、その希望は高齢の母親を案じ、あきらめざるを得なかった。そんな時、奄美空港でイベントのチラシを手にしたことで今回参加できたという。「奄美には行けないけど、感動しましたと話され、一緒に八月踊りをする彼女たちを見て、涙腺が緩みっ放しでした」と奥さんは、しみじみ振り返った。

都内から参加した奄美ファンの60代男性も「島外の人が奄美に関心を持ってくれたのは良いこと」と話していた。

プロデュースした、奄美パーク園長の宮崎緑さんは、「今後は、関西などの郷友会で、ゆくゆくは海外でも開催したいですね。世界に認められた奄美ですから」とほほ笑んだ。