今井知名町長「脱炭素先行地域選定証」報告会

参加者たちを前に、報告会をする今井町長(奥)=円内も

「学校、公民館まず充実」東京沖洲会会員らと意見交換

【東京】東京沖洲会(今榮前勝会長、嶺元修身幹事長)の有志らがこのほど、千代田区神田須田町で今井力夫知名町長の「脱炭素先行地域選定証」報告会を行った。参加者らは、町長と活発な意見交換をしていた。

2日にあった同会は、1日よみうりホールで同選定証授与式に出席した今井町長を迎えたもの。会場を提供した知名町出身の宗村(そうむら)森信弁護士らを前に、同町長は「とても審査は厳しかったが、26の第一先行地域に選ばれた。(脱炭素に)どうにか船出をした」と柔らかな表情で語り、和泊町、リコージャパン(株)、(一社)サステナブル経営推進機構の共同提案者を、選ばれた経緯などを交え紹介した。

5年間で、約50億円の補助金が見込まれ「それを含めて約61億円を試算している」。また「学校、公民館をまずは充実させたい」と説明。造成工事に7月から入る町役場は「ゼロカーボンで動かすことを前提に設計していたので、太陽パネルなどに予算をあてがう」とした。

質疑応答では「エネルギーの構成はどうなのか」「資本金、人材はどう確保するのか」など今榮会長や、結ジャパングループ・井藤守仁代表ら経営者の立場から厳しい注文がされた。「知っている方々だけに、プレッシャーをより感じますね」と町長は気を引き締めていた。

ほか、敬天愛人フォーラム21内弘志代表世話役、京都・稲植神社の松井利光宮司、森眞一元東京奄美会会長、東京沖洲会川島利文副会長が出席した。