しまむにイベント

方言寸劇を披露する参加者ら=和泊町=

「方言を話してみよう」
和泊町、寸劇作って発表

 【沖永良部】和泊町の住民有志によるしまむに(方言)イベント「方言を話してみよう」が8日、和泊町役場結ホールであった。地域住民約20人が参加し、沖永良部方言を使った寸劇に挑戦した。

 方言の継承に向けて町と連携協定を結んでいる国立国語研究所の山田真寛准教授を講師に招き開催された。

 最初に、「めへでぃろ(ありがとう)」「あやぶらんどー(どういたしまして)」など日常的に使う沖永良部方言を確認。

 グループワークでは、4~5人1組になって寸劇作りに挑戦し、方言の話者から単語や発音を教えてもらいながら台本を完成させた。休日をテーマにしたグループは「休みぬ日は、ぬーしゅいよ(休みの日は何をしているの?)」「やーにてぃ、にぶとぅん(家で寝ている)」など、習ったばかりの方言を披露した。

 参加した南ゆうきさん(26)は「両親は方言を話せるが、私はできない。方言を習って、地域のお年寄りと方言で会話ができるようになりたい」と語った。

 山田准教授は「島で生まれ育った40~50代の中には方言を話せなくても、聞いて理解できる人が多い。日常的に使う機会が増えれば、話せるようになる」と話した。