離島への公約(マニフェスト)と提言⑥ (福島瑞穂参院議員)

福島瑞穂(ふくしま・みずほ)1955(昭和30)年12月24日、宮崎県日向市生まれ。弁護士として選択的夫婦別姓、婚外子差別などに取り組んだのち、98年初当選し、現在4期目。2009年には内閣府特命担当大臣として奮闘。社会民主党党首

さらに輝けるよう女性をサポート

「離島にどう取り組んで、奄美はどうあるべきか」。与野党の壁を越えて、国会議員の離島への「公約」を語っていただくインタビュー企画。第6回は、社会民主党の党首・福島瑞穂参院議員が登場する。
平和維持のためにも欠かすことができない存在、離島。
 「何度も遊びに行った徳之島が、実は出身地の宮崎と隣県と知らされ、島々へ行くたびにその歴史や文化に感動させられたものです。奄美大島もそう。豊かな反骨精神もあるように思う。小豆島では、平和トークも行いました。大事な島々が戦場にならぬよう、懸念しております」
 生産者の要望を反映し、黒糖のブランド化に尽力。
 「消費者担当大臣(内閣府特命担当大臣)だった2009年、まだ混ざりものが入っていた黒糖を改善するべく消費者庁の職員に調査させた。それらを統一してブランド化させました。島には、たくさんのおいしい物がまだある。これからも、もっと調査し貢献したいですね」
 医療施設の充実。住み続けられる故郷へ。
 「まずは、交通における島民の負担を安くするよう離島振興議員連盟の立場からも動きたい。医療と介護では、ドクターヘリが即座に対応できる体制にしたい。安心して住める環境で、大島紬など各島々の文化である織物も守っていくお手伝いもしていく」
 世界自然遺産登録で見えてきた、動物愛護の課題。
 「事務局長を務めている『動物愛護議員連盟』では、19年に環境省に対して、奄美大島での違法なノネコ捕獲作業の中止を申し入れました。世界自然遺産登録を契機に、人間を含めた動物と自然が共生していける環境整備に尽力したい。また、女性たちがもっと職場や家庭で輝いていけるよう、サポートしていきます。『ほっとけない。』が私の原動力ですから。それにしても、離れた島、『離島』との言い方は好きじゃない。良い表現はないかな」