「冷凍生モズク」約300パック売上

大盛況となった冷凍生モズク試食販売会(12日、宇検村・元気の出る館)

宇検村・ケンムンの館 試食販売会、大盛況

宇検村湯湾のケンムンの館内にある「うけん市場」で12日、同村平田漁港の養殖場で収穫、真空保存された「冷凍生モズク」の試食販売会があった。午前中だけで、約200人の買い物客が来場し、生モズク約300パックを販売。他にも、同村で生産されているスモモ・島ウリ・地魚など同村特産物を購入しようとする多くの客にあふれ、この日の同館は、年に一度の収穫を迎えたモズクを中心に、大盛況となった。

試食・販売された「冷凍生モズク」は、村内5カ所でモズク養殖を展開する「やけうち水産」(盛宮信治代表)が、先月25日に平田漁港の養殖場で収穫したもの。午前11時から1時間行われた同会では、300グラム・450円など3種類のサイズのパックされたモズクが用意され、同時間帯だけでも計約300パックが販売された。

試食会では、モズクのスープの他、酢の物・卵焼き・天ぷらなどを提供。他にも村内の業者で生産・販売されているモズクを使ったクッキー、ドレッシングなどを併売。また、スモモ・島ウリの他、パパイア・ニンニク・ナスといった特産農産物、地魚などを購入しようと買い物客がレジ前で長蛇の列をなし、モズクを中心とした特産品による「地産地消」が展開された。

同会を主催した同館管理者・新元一文代表(51)は、「初の試みということもあり、(売上の)予想が立てられなかったが、来客数の多さは想像以上だった。来年度以降も冷凍生モズクの試食販売会を続けたい」とし「まだまだ生モズクを用意しているので、ぜひ引き続きご来場を」と同館での購入を呼び掛けた。

奄美市名瀬出身・奈良県在住の市村由美子さん(70)は、「塩モズクと違い、歯ごたえがありおいしかった。この時期、一斗缶で塩モズクを購入しているが、こちらの生モズクが通販で買えるなら、今後、毎月でも購入したい」と絶賛した。