奄美の大自然舞台にシマ唄

奄美の自然の中でシマ唄を唄う第一弾DVD「Prayer」を手に里さん

自然との掛け合い「楽しめた」
里アンナさん、ロケ終了
DVD第二弾9月発売へ

 奄美市笠利町出身の歌手で唄者の里アンナさんが、奄美の大自然を舞台にシマ唄を唄うプロジェクト・島唄コンサートin奄美のDVD第二弾「songs of silence(ソングスオブサイレンス)」の撮影を終えた。DVDは9月10日発売予定で、里さんは「水の音や鳥の声と掛け合うように自然と一体で唄を楽しむことができた。奄美の自然を感じるきっかけにもなれば」と笑顔で話した。

 新型コロナウイルスの影響で活動自粛が続いた2020年、シマ唄で元気を届けようと里さんの自撮りから始まったプロジェクト。オンデマンド方式で配信した映像が好評で、21年1月には第一弾DVD「Prayer」が発売。今回のロケ地では一転、奄美大島北部を飛び出して南部へも舞台を広げた。

 主な撮影場所は、瀬戸内町の加計呂麻島やホノホシ海岸、宇検村の四級親水公園、大和村の国直海岸など。国の登録有形文化財・薗家住宅主屋(笠利町)では奄美在住の唄者・前山真吾さんとも共演した。撮影はあまみカメラの坂元秀行さんが担当。ドローンによる空からの映像も駆使し、里さんの清涼な唄声と奄美の豊かな自然美が一度に堪能できるという。

 撮影を終えて里さんは「大きな滝の音、様々な鳥や虫の声など意識して耳を傾けてみると、改めて自然は雄大で太刀打ちできないと感じた」と強調。「自然の中で唄うことで一味違うシマ唄の魅力も引き出せた。映像と一緒に家の中で楽しんで」とアピールしている。

 曲は「長朝花節」「ヨイスラ節」「六調」など全10曲(前山真吾さんソロ・共演各2曲含む)。MINFAPLANから発売される。