池袋の東武百貨店本店に「奄美の味と技」がやって来た

ぎっしりと埋め尽くした観客を前に開催された「お中元」のライブ

沖永良部島の黒糖焼酎を薦められる来店者

Tシャツなど人気の、奄美泥染藍染コーナーの様子

2年ぶりのシマ唄ライブも開催

【東京】豊島区池袋の東武百貨店本店8階の催事場で「奄美群島の味と技」が集まったイベントが開催された。黒糖焼酎や大島紬、旬のパッションフルーツなどが販売され、にぎわった。屋外ステージでは2年ぶりのシマ唄のライブもあり、来場者は奄美を堪能していた。

「奄美の物産めぐりと九州うまいもの市」は、(一社)奄美群島観光物産協会の共催で、9日から14日まで行われたもの。「こにや農産・瀬戸内パッションブランド産地協議会」(奄美大島)によるイートイン「農家のマンゴーパフェ」が、初出店し人気を集めていた。また「えらぶ屋」のきくらげなどの特産品、工芸品では「肥後染色」の泥染めシャツ(奄美大島)のほか本場奄美大島紬を使った洋服などが熱い視線を浴びていた。黒糖焼酎では、「沖永良部酒造」が冷えた「まぁさんハイボール」(沖永良部島)を用意。また、じゃがいもクラフトビールを地元、沖永良部島に先行して販売した担当者は「こくのあるビールはいかが」と笑顔だった。

そんななか12日、8階屋上「スカイデッキ広場」で「元ちとせ・中孝介島唄ミニライブ」があった。開催が危ぶまれる雨に見舞われ、30分以上遅れのスタート。瞬く間になくなった午前9時半の整理券(100席)を得られなかった人たち、計数百人が熱気で雨を梅雨空から追いやった。

それぞれデビュー曲などを熱唱。2人による「朝花節」「ワイド節」が披露され、「六調」で締めくくられた。「お中元の季節にやって来ました。この後は、物産展へ」の二人の言葉に誘われるよう、多くが物産コーナーへ向かっていた。同百貨店60周年記念として奄美群島5島のシマ唄ライブに合わせ、日替わりの「感謝袋」も販売され、13日には、泥染めの体験コーナーも設置された。「奄美群島一色」のイベントは、梅雨空を吹き飛ばす勢いで閉幕した。