徳之島町亀徳小 森林・林業体験学習

県職員を講師に、校内の樹木の種類や特徴も学んだ亀徳小3年生たち=13日、徳之島町

身近な木たちに関心新た 樹名板づくりの体験も

【徳之島】県の2022年度森林環境教育推進事業「森林・林業体験学習」が13日、徳之島町立亀徳小学校(越間むつみ校長)の3年生19人を対象にあった。児童らは大島支庁林務水産課職員を講師に、シンボルツリーのガジュマルやアカギなど校内の樹木18種の名前や特徴をクイズも交え学び、オリジナルの樹名板づくりも体験した。

次代を担う児童生徒たちに森林環境の大切さや生物多様性、森林を守り育てる林業の役割などに関する知識・関心を深めさせるのを目的に毎年16校で実施。大島支庁管内(1校)では今年亀徳小が対象に。森林観察、木工体験も含め計3回シリーズとなっている。

講師は、同課の上敷領芳広・永野昌伸両技術専門員が担当した。児童たちは「垂れ下がった根は、土台や自分の幹に複雑に絡(から)みつき派手な姿になります。名前の由来は『絡まる』がなまったという説もある」というガジュマル。枝が車輪のスポークのようで花は梅に似て、大島紬の染料にも使われる「シャリンバイ」。日本で最も早く開花する「ヒカンザクラ」など、日ごろ慣れ親しんだ樹木たちの由来や特徴の発見に、「へえ~」と歓声を上げた。

児童らはこの後、体育館に移動して、学んだ樹木の特徴と写真で樹木名当てクイズにも挑戦。そして、リュウキュウマツのプレートに、個々に割り当てられた樹名を記入して貝殻などを接着して飾り付ける樹名板づくりも体験。天候を見計らってヒモで木につるすことにしている。

児童の一人・栄元虎太郎(こたろう)君(8)は「学校にあるいろんな木の名前や由来も知ることができてとても良かった。名札づくりの工作も楽しかった」と話していた。