温暖化とEVの関係を学ぶ

屋内では、地球温暖化の原因である二酸化炭素の削減と電気の関りなどを学んだ(18日、元気の出る館)

屋外では、電気自動車の充電の様子を見学、体験試乗が行われた(同)

宇検村・世界自然遺産博士講座
体験試乗、手回し発電機実験も

2022年度「宇検村やけうちっ子環境学習 世界自然遺産講座」が18日、同村生涯学習センター「元気の出る館」であった。第2回「脱炭素社会へ向けた未来の自動車は?~EV・FCV・PHVの車について知ろう~」と題し、講師に日産自動車第一製品開発部第四プロジェクト統括グループ主担・宮田啓さんを迎え開講。村内の児童生徒約20人の他、保護者らが参加。電気自動車(EV)の体験試乗・手回し発電機などを用いた内容を通し、地球温暖化の原因となるCO?の削減とその方法を学んだ。

同講座は、持続可能な社会のつくり手を育成する環境プログラムとして、子どもと大人がともに学び、考え、行動し、表現、発信していくことが目的。昨年度に引き続き、先月5月に開講した。

今年度第2回目となった講座は、今年3月同村と「電気自動車(EV)を活用した持続可能なまちづくり連携協定」を締結した日産自動車が、全国の小学校・自治体で開催している出前授業として開校。奄美群島での同授業の実施は、初となる。

小学校低学年、小学4年から中学生の2グループに分かれて進められたこの日の講座は、(1)同館屋内で座学、モデルカー・手回し発電機を用いた実験(2)屋外でEVの体験試乗―を入れ替わりで実施。EVを通した、環境問題への取り組みの必要性を学んだ。

同社EVの研究開発に携わる宮田さんは、「豊かな暮らしを続け自然を守るには、自然エネルギーによる電気を賢く使うことが大事。電気自動車を使うことで、地球温暖化のない未来をみんなと作れれば」と話し講座を締めた。

振り返りの時間では、参加した児童生徒らから「奄美は停電が多いのでEVは役立つと思った」「SDGsに関わることが、どんどん進んでいることを知った」といった意見の他「(EVに乗れて)楽しかった」など様々な感想が集まった。

同講座は全6回、来年2月まで実施。次回第3回は9月23日に、宇検漁港周辺で、サシバの観察会を予定している。