方言寸劇や音楽演奏で楽しませる

島さんの演奏に合わせて歌う(後列左から)沖野さん、松村さん、沖さん=和泊町玉城字公民館=

参加者に方言でヨガのポーズを説明する(正面左から)沖野さんと沖さん=和泊町玉城字公民館=

「人の前で演奏して自信つく」知名町の女性4人

【沖永良部】人を楽しませようと頑張っている女性たちがいる。知名町在住の沖野マスノさん(75)、沖良子さん(70)、松村雪枝さん(65)、島ミノエさん(63)の4人が今月5日、和泊町玉城字公民館であった同字長寿会の定例会に参加し、方言寸劇や電子管楽器を使った演奏を披露した。

ヨガ教室の講師を務めている沖野さんとその生徒の沖さんは、方言とヨガを組み合わせて寸劇を作り、島内の各種イベントで発表している。

視覚障がいを持つ島さんは、リコーダーのように息を吹き込んで音を奏でる電子管楽器「エアロフォン」を使った演奏活動に取り組んでいる。現在のレパートリーは20曲ほど。

今回、玉城字長寿会のメンバーが彼女たちの活動を知り、出演を依頼した。この日は、長寿会のメンバー約20人が集まった。

最初に、島さんの演奏に合わせて「赤い花白い花」を、3人が手話を交えて歌った。続いて「島のブルース」と「ここに幸あり」の2曲を独奏した。

寸劇では、ヨガのポーズを方言で説明。全員で「てぃーち、たーち、みぃーち、ゆーち、いちち(いち、に、さん、よん、ご)」と数字を数えながら、身体を動かした。

沖さんは「方言で寸劇をすると、標準語よりも細かなニュアンスを伝えることができるし、地元のお年寄りも喜んでくれる。その姿を見て私たちもうれしくなる」と笑顔。

島さんは「人の前で演奏して少しずつ自信がついてきた。これからも頑張っていきたい」と話した。