ユリの球根を掘り取る大屋さん=20日、和泊町出花=
7月10日まで 農家、掘り取り作業に汗
出荷420ケース計画
【沖永良部】沖永良部島の2022年産テッポウユリの球根取引が20日、始まった。今期の出荷ケース数は7420ケース(前期実績7492ケース)を計画。栽培農家は、1週間ほど前から掘り取り作業に汗を流している。取引期間は7月10日まで。
沖永良部花き専門農協によると、生産戸数は前年より1戸減の44戸(和泊町27戸、知名町17戸)。作付面積は前年より55㌃減の1057㌃(和泊町644㌃、知名町413㌃)となっている。栽培株数は204万8400株で、出荷量は170万2600球を見込む。
晴天となった20日、太陽の日差しを遮るため、畑にパラソルを立てて掘り取り作業をする農家の姿が見られた。
和泊町在住で栽培歴50年以上の大屋元厚さん(79)は、息子(54)と2人で作業。球根を一つずつ掘り取り、赤土を丁寧に落としていった。
大屋さんは「今年は土の状態が良くて期待していたが、雨が多かったので球根が小さい。自然相手だから仕方がない」と話した。