天城町B&G「体験格差解消事業」

B&G「体験格差解消事業」に絡め、初の〝海上交流〟となった天城町特別支援学級交流会=24日、同町与名間ビーチ

水辺の自然体験に歓声

【徳之島】B&G財団の「体験格差解消を目指す水辺の自然体験推進事業」と天城町特別支援学級交流会(夏期)をマッチングさせた交流会が24日、同町海浜公園であった。絶好の海水浴日和の下、児童生徒たちは町B&G海洋センター指導員らのサポートで「海上遊具」やシーカヤック遊びに水しぶきと歓声を上げた。

B&G財団(本部・東京都港区)の体験格差解消事業は、家庭的・身体的理由などで自然体験活動に参加できない子どもたちの増加を憂慮。海洋センターや海洋クラブを拠点に「水辺の自然体験」への導入プログラムを推進。天城町B&G海洋センターは事業採択を受け、与名間海浜公園の同海洋センター艇庫には大型の「海上遊具」なども助成導入した。

町立小・中学校の各特別支援教室合同の交流会は夏・冬期の年2回実施しているが、海水浴など「水辺の自然体験」は今回が初めて。

同第1回交流会はまず「天城中校区」(兼久小・天城小・天城中)の児童生徒ら35人が対象。大型バスなどに分乗して到着後、自己紹介などで打ち解け合った。同海洋センター指導員や応援の町役場職員など12人、教職員9人、保護者5人などが安全監視面でもサポートした。

児童生徒らは計4班に分かれて①SUP(スタンドアップパドル)②カヤック③海上遊具④DVD教養(LJ浮遊体験)のプログラム・ローテーションで体験。夏本番の青空の下、エメラルドグリーンに輝く海上には水しぶきとともに、子どもたちの歓声が響き渡った。 

児童の一人(6年生)は「遊具が一番楽しかった。今度は家族と来て遊びたい」。引率の担任教師も「日ごろは感情表現が上手でない子もいるが、目をキラキラと輝かせて笑顔で楽しんでくれた」。同海洋センター指導員の稲(いな)優大さん(26)は「新たに財団の助成をいただいた海上遊具は特に人気だった。この交流が継続できればと思う」。第2回交流(西阿木名中・天城中両校区)は7月5日に予定している。