空き家等対策で連携協定

「空き家等対策に関する連携協定締結式」。連携協定書を締結した竹田泰典町長(右から2人目)と、佐藤理江理事長(左から2人目)ら

龍郷町―あまみ空き家ラボ
発生予防、適正管理、利活用で協力

 龍郷町(竹田泰典町長)と、NPO法人あまみ空き家ラボ(佐藤理江理事長)による「空き家等対策に関する連携協定締結式」が29日、町役場町長室で行われ、竹田町長と佐藤理事長が協定書に調印した。竹田町長は「専門的な見地で尽力してほしい」と期待を込めた。協定の目的は「相互に連携・協力し、空き家等の発生予防、適正管理、利活用、流通などを効率的かつ総合的に推進すること」としている。

 協定書によると、連携事項は①龍郷町移住ガイドセンター「住もうディ!」との情報共有、活動支援に関すること②所有者等に対する空き家等及び「特定空家」等の啓発、発生予防に関すること③空き家等及び特定空家等の適正管理に関すること④空き家等の利活用、流通の促進に関すること⑤空き家等の相談会、各種セミナーの開催に関すること⑥空き家バンクに関すること⑦所有者等不明の空き家等の問題解決に関すること⑧空き家等の活用に関する情報共有、情報発信に関すること―などを掲げている。

 協定締結日は2022年6月29日付。協定の有効期間は23年3月31日まで。ただし、期間満了の1カ月までに双方から申し入れがない場合、有効期間を1年間延長するものとし、以降も同様とすると規定。

 町によると、「21年度に実施した空き家調査で、町内に191件の空き家が存在した。また、21年度、空き家に関する問い合わせが163件あり、うち龍郷町空き家バンクへの登録数は12件。空き家があり、空き家を求めている人も多いが、なかなか流通していない現状がある」「あまみ空き家ラボは、弁護士や専門家と『空き家サブリース事業』を進めており、町では扱いずらい未登記の物件なども多く取り扱っている実績がある」と評価、期待している。

 あまみ空き家ラボのホームページ等によると、沖永良部島事務所、徳之島事務所、奄美大島事務所があり、主な活動は▽住まい特化イベント▽島暮らし体験住宅運営▽シェアハウス運営▽空き家リース―などを手掛ける。

 協定書調印式で佐藤理事長(47)は、今後の連携発展に期待を込めあいさつし、同席した同ラボの不動産アドバイザーを務める日高啓琢さん(69)もあいさつした。