黄金のサナギが鈴なり

ホウライカガミに鈴なりに連なるオオゴマダラのサナギたち(提供写真)

オオゴマダラ 喜界町荒木の民家で

喜界町荒木集落の民家で、同町の保護チョウである黄金色に輝くオオゴマダラのサナギが、食草であるホウライカガミに鈴なりにぶら下がり、「珍しい」と話題になっている。サナギは一週間ほどで羽化すると言われており、7月には喜界島の青空を飛び交うオオゴマダラがたくさん見られそうだ。

オオゴマダラは、喜界島や沖縄などの南西諸島に生息する大型のチョウ。マダラチョウ科で、白黒のまだら模様が特徴の羽を持ち、優雅に舞う姿から「南国の貴婦人」とも呼ばれている。

情報提供者の喜界町地域おこし協力隊・谷川理さんによると、複数のサナギが見つかったのは荒木集落の民家の庭先で、オオゴマダラを大切に思う主人が育てたホウライカガミに集団で確認。6月に入ってから数が増え始め、庭のあちらこちらに200個ほどが点在しているという。

春先は天候不順の影響か辺りでも見かけることが少なく心配されていたが、現在は黄金色に輝くサナギが群れてぶら下がり、クリスマスツリーのオーナメントのような風情で見る人を魅了している。谷川さんは「大量に連なる様はまさに圧巻。(オオゴマダラが無事に飛び立てるよう)大切に見守ってほしい」と呼び掛けている。