「奄美こども環境調査隊」に任命された5人の小中学生
島内外で自然触れ探究
小中学生5人任命式
2022年度「奄美こども環境調査隊」(奄美市教育委員会主催)の任命式が2日、奄美市役所であった。隊員となった市内の小中学生5人に任命状を交付。5人は1年間、フィールドワークなどで奄美の自然に触れながら、環境問題を探究していく。村田達治教育長は「隊員の活動を通し、奄美で暮らす我々が今後どのように自然に向き合うかを一緒に考えるきっかけにしたい」と激励した。
奄美こども環境調査隊は、奄美の自然環境保全に積極的に取り組み、自然の素晴らしさを島内外に発信できるリーダーを育成することが目的。市内の小中学生を対象に、作文や書類選考で隊員を決定。今年度は、橋口ゆいさん(住用小5)・一鷹秀晴くん(朝日小6)・中島拓夢くん(名瀬中1)・小田島わかさん(金久中1)・當原心美さん(赤木名中2)の5人が任命された。
奄美だけではなく、今月25日から5日間の西表島調査も実施予定。干潟の生物観察やバードウォッチング、浦内川トレッキングなどで、同島の自然環境を学ぶ。また島内では、環境省(奄美野生生物保護センター)での外来種についての講話、マングローブ・金作原原生林など様々な地区でのフィールドワークを予定している。
学芸員になるのが夢で入隊したという小田島さんは「ノネコ問題を詳しく知りたい。また、イリオモテヤマネコにも興味があり、奄美と西表島の生態系の比較などを学びたい」と抱負を話した。
調査隊は、7・8月の夏休み期間に各地で調査活動を実施し、9~12月に事後学習。そして来年1月、総決算として活動報告の舞台発表を行う。