伊仙町馬根小で極小規模の4小「集合学習」

馬根小であった極小規模校4校の3・4年生らの「集合学習」交流=4日午前、伊仙町

 

 

「いつもよりにぎやかで楽しい…」

 

 【徳之島】伊仙町の馬根小学校(德永一哉校長)など同町内四つの極小規模校の3・4年生たちを対象にした恒例の「集合学習」が4日午前、同小体育館であった。新型コロナ感染症対策によるオンライン・リモート開催や延期もあったが、久々の対面交流で友情を温め、笑顔の花を広げ合った。

 集合学習交流を続けているのは同町立の▽馬根小(德永校長・全校児童数9人)▽糸木名小(上村茂平校長・同17人)▽阿権小(曽田巌校長・同16人)▽鹿浦小(池上祥一郎校長・同27人)の4校。

 「極小規模校」では難しい多人数による学習活動で効果を高め、他校児童らとの交流で人との接し方・関わり方も学ばせる―などがねらい。年間3回(1学期3・4年生対象、2学期5・6年生同、3学期1・2年生同)で、各校会場を持ち回りで恒例開催。コロナ禍にあって昨年は画面越しのオンライン授業もしいられた。

 4日の馬根小体育館には、各校担任ら引率教諭とともに3・4年生ら計25人が会した。体育館の入口ドアや全ての窓を解放し、台風4号余波の風が吹き抜ける中、児童たちは「体育」と「学活」の授業で交流。ドッジボールや、グループ単位で自己紹介し合って友達の名前も覚え合い、「背中文字」や「だるまさんがわらった」ゲームなどを楽しんだ。

 各校児童たちは「友達ができて、好きな食べ物なども分かって楽しかった」など感想も紹介。馬根小の常龍之助君(4年)が「いつもは3年生と(計3人)だけですが、きょうはにぎやかな中で学習ができて楽しかった」と代表でお礼を述べていた。