沖永良部で励ましの会

励ましの会に参加した新規就農者4人(前列中央)と関係者ら=知名町=

希望を持ち農業を
新規就農者5人を激励

 【沖永良部】2022年度沖永良部地区新規就農者励ましの会が6日、和泊町防災拠点施設やすらぎ館であった。関係機関から20人ほどが出席し、新規就農した5人へ経営安定に向けてアドバイスを送った。

 沖永良部地区農業改良普及事業協議会など4機関が主催。新規就農者への支援策の紹介や地域農業者との情報交換を目的に毎年開催している。感染症拡大防止のため規模を縮小、新規就農者5人のうち、4人が参加した。

 新規就農者の内訳は和泊町3人、知名町2人。品目別では野菜2人、サトウキビ1人、花き2人。

 県沖永良部事務所の愛川克也所長は「農業就業者の減少が見られるなか、心強く感じている。希望を持って農業に従事でできるよう支援していきたい」とあいさつ。

 会では、新規就農者への支援体制や資金制度について説明が行われ、和泊、知名両町4HCのメンバーが活動を報告した。その後、県指導農業士会の福井源乃介会長が記念品を贈呈した。

 知名町の今井力夫町長は「島には指導農業士がたくさんいる。その人の農業を徹底して研究し、さらに工夫を加え、いつか自分なりの農業経営を身につけてほしい」と激励した。

 新規就農した知名町の新納雅之さんは「後継者として父のこれまでの取り組みを基本に、機械化による効率のよいキビづくりをしていきたい」と意気込みを語った。

 励ましの会の前に、沖永良部地区4HC連絡協議会総会があり、22年度事業計画を承認。役員改選では、会長に山本成孝さん(知名町)が選任された。