3年ぶりとなった小湊港祭りの舟こぎ競争で、熱戦が繰り広げられた(10日、小湊漁港)
奄美市名瀬の小湊町内会(栄嘉弘町内会長)は10日、小湊漁港で3年ぶりとなる22年度小湊港祭りを開催した。台風4号の影響で3日の開催予定から順延されたこの日、天候に恵まれ、同祭り恒例の舟こぎ競争に、町内外から一般の部で24チーム、女子の部で7チームの計31チームが参加。同市の「1集落1ブランド」事業に取り組む同地区で、久々に行われた伝統行事を競技参加者、観戦者らが大いに盛り上げた。
同祭りは70年以上の歴史を持ち、旧暦の5月5日の浜下り(浜辺に出て行う邪気払い)が形を変え、港祭りの舟こぎ競争になったという。また、この日の祭りでは、創立150周年を迎えた小湊小学校を祝し、舟こぎ競争終了後の夜、花火大会が実施された。
開会式は、2019年の一般の部の優勝チーム「くろふね」、女子の部の同「大川中ソフトテニス部」からそれぞれ3年ぶりに優勝旗が返還され、奄美看護福祉専門学校による「エイサー」が披露され同祭りが開幕。大川子供会・小湊子供会の児童らによる舟こぎのデモンストレーション後、一般男子1回戦を実施。以降、順位とタイムによるトーナメント形式で、競技が進められた。
一般の部で参加した「大川中ソフトテニス部」は、今回惜しくも二回戦進出までとなったが、キャプテンの宝来修人さん(同中3年)は、「ソフトテニスの県大会を控えており、練習がままならなかったが、友情・団結力は深まったと思う」と、部としての参加に、手応えを感じていた様子だった。
栄会長は「コロナ禍で3年ぶりとなったが開催出来てうれしく思う。祭りの開催で、地域活性にお役に立てれば」と語った。
舟こぎ競争の結果は次の通り。
▽一般の部 ①丸潮漕友会1分42秒50 ②戸口行盛会1分46秒51 ③丸潮漕友会NEXT1分48秒94 ④BLUE CROWS1分51秒29
▽女子の部 ①むかいクリニック2分11秒66 ②第七たんかん丸2分15秒13 ③島田組2分31秒31 ④大川子供会2分48秒13