農業農村整備事業技術研修会

県営畑かん整備事業推進の協力要請も(農業農村整備事業技術研修会)=13日、徳之島町

県営畑かん整備推進を 徳之島地区
建設業・行政130人

【徳之島】徳之島地区の2022年度農業農村整備事業技術研修会(県農村振興技術連盟徳之島ブロックなど主催)が13日、JAあまみ徳之島事業本部(農協会館、徳之島町亀津)であった。建設業界や県町行政など約130人が出席。県営畑地かんがい整備事業を含む県事業の概要など情報を共有し、優良工事事例の発表でも研さん交流した。

徳之島建設業協会(計61社)の文元敏博会長はあいさつで「本県の基幹産業の一つである建設業が元気を回復して持てる力を発揮。地域の活性化と安心安全の構築に貢献することが極めて重要。技術研修でさらなるスキルアップも図ろう」。共催の県徳之島事務所農村整備課の大迫稔尚課長が同島地区の農業農村整備事業の概要を説明した。

それによると、国営かんがい排水事業徳之島用水地区の「徳之島ダム」(有効貯水量730万トン)の効果を生かす県営畑かん整備事業(受益面積3451ヘクタール)の21年度末進捗面積は約850ヘクタール(約25%)、畑かん同意取得は約1460ヘクタール(約42%)。同課長は「今年度は同意取得率7割以上を目指す。畑かん整備の推進に地域に精通した皆さんのご協力を」と一層の連携を求めた。

農業用水パイプライン機器メーカー側の特別講演もあった。21年度優良工事事例発表には▽県営畑地帯総合事業西部地区0債1―2工区=㈲大良建設(伊仙町)▽同事業第二尾母2期―1工区=㈱芝建設(徳之島町)▽同事業第二大和城地区0債1―1工区=㈱前田建設(天城町)の各担当者が登壇した。

引き続き、よりよい工事施工(畑かん・土層改良・区画整理など)への注意点の解説、技術面の活発な質疑応答でも研さんを深め合った。