ハブの特徴や生態学ぶ

恵専門員の指導のもとハブ捕獲練習をする教職員ら

興味深く観察する児童ら

大和小で「ハブ咬傷防止教室」

 大和村立大和小学校(新村篤校長・児童22人)は13日、全校児童を対象に「ハブ咬傷防止教室」を開いた。県大島支庁保健福祉環境部(名瀬保健所)の中島貴樹技術主査、ハブ対策専門員の恵俊也さんを講師に招き、奄美大島に生息する毒ヘビ(ハブ)の由来や特徴、食性などを動画で視聴、捕獲などの実演を通し、生態や対処、予防法などを学んだ。

 同保健所によると2012~21年の10年間、ハブ咬傷事例が最も多かった月は、9月(54人)、5月(46人)、6月(45人)と続く。ハブが活発に活動するこの時期にハブに関する基礎知識や対処法などを説明。ハブに咬まれないために「道路の真ん中を歩く。不用意に草むらに入らない。ハブを見つけたら1・5㍍以上離れること」など注意喚起した。

 恵専門員はハブ捕獲用の棒を使い実演、教職員らも捕獲の練習を率先して見せた。

 児童を代表して直島彩音伽さん(5年)は「今日のハブ学習を生かして自分だけでなくみんなの命を守りたいです」とあいさつした。

 中島主査は「(ハブに対して)警戒心が薄い所もあり、特に小さいハブを見るとペット感覚の部分もある。授業を通して、ハブがいかに危険なものか、場合によっては命を落とす可能性があることを意識してもらい、今後の行動に生かしてほしい」と児童らに呼び掛けた。