今年もオンライン交流授業

出来上がった泥染めハンカチを広げる大勝小学校の5年生女子児童2人(中央)。ハンカチを泥の中に入れて両手でもむ作業をする児童(左右)

「泥染め」、「柳染め」実習も 大勝小―泰明小5年生

卒業生や染め物を縁に交流が始まり、交流を続けている龍郷町立大勝小学校(前田浩之校長、5年生27人)と、東京都中央区立泰明小学校(5年生約50人)=銀座=は13日、5年生児童を対象としたオンライン交流授業を行った。互いの学校、地域、生き物などに関する質問に答えた。また、大勝小児童は白いハンカチを「泥染め」する実習、泰明小児童は白いハンカチを「柳(ヤナギ)染め」する実習も行った。染色したハンカチを相互にプレゼントする計画。

両校の5年生児童のオンライン交流授業は2017年から続く。

大勝小によると、今年は6月下旬に「大島紬の歴史授業」、7月初旬に「柳(ヤナギ)の歴史授業」を経て、この日、3回目となる交流授業が行われた。

大勝小での「泥染め」実習の講師は、前田一さん(44)が務めた。児童には1人当たり3枚の白いハンカチが配分された。泥染め手順は▽ハンカチに輪ゴムを巻き付けていく▽白いハンカチをシャリンバイ(テーチ木)が入った容器、石灰水が入った容器に交互に入れて両手でもんでいくと、だんだん赤茶色に変色していく。それを目安に作業を繰り返す。ハンカチを強くしぼることが注意点▽その後、ハンカチを田んぼの泥が入った容器に入れてもむ▽ハンカチの輪ゴムを取った後、水で洗う―作業を行った。水洗いを終え、赤茶色に染まったハンカチを広げると、模様が出てきた。輪ゴムを巻いた部分には染料が入らず、白いままで模様になるという仕組み。

榮宝海くんは「1回目の泥染めハンカチはうまくできた」と話した。奥野あいらさんは「1、2年生のときは泥染め、3年生のときは藍染めを体験した。今日の泥染めはうまくできた」と話し、南粋夢さんは「泥染めは初めて。3枚ともうまくできた」と感想を話した。