JALが奄美の魅力発信

VRで奄美を体感した井口夫妻とアンバサダーの持木さん

「あまくろ」と共に奄美の魅力を発信した関係者ら 

世界自然遺産登録1周年記念PRイベント

 【東京】日本航空(JAL=赤坂祐二代表取締役社長)は、16日、大田区で世界自然遺産登録1周年記念PRを実施した。奄美の魅力を発信するイベントには、同社関係者のほか、生物多様性キャラクター「あまくろ」も参加。搭乗者と記念写真に納まるなどして、南の島へと誘っていた。

 「世界自然遺産登録1周年記念PR」は、羽田空港第1ターミナル11番出発ゲート前で行われた。奄美大島への需要が特に多い7月3連休の初日(16日)と最終日(18日)に、同社は、羽田=奄美大島を増便。3285便(増便)午前10時45分発に合わせて実施されたもの。

 旅情漂うフロアで鹿児島支店や、奄美営業所から駆け付けた担当者らは、奄美の魅力や自然保護啓発パンフレットを配布。「世界の宝」を守る大切さのPRをしていた。

 また、仮想現実(バーチャルリアリティー)の技術で奄美の自然体験するコーナーも設けられた。イベント冒頭で、執行役員地域事業本部長の本田俊介さんがあいさつ。「これからも世界自然遺産を守って、日本から世界から奄美へ誘客していきたい」と話した。また、客室乗務員で「JALふるさとアンバサダー」として活動している持木絹代さんが、方言も交えて奄美の魅力を紹介した。

 埼玉県在住の井口稜太さんは妻・華子(はなこ)さんの誘いで初の奄美へ。「写真家(橋本雅司さん)の父の影響で母(裕子(ひろこ)さん)と共に奄美に魅せられ、5、6回訪ねました。きれいな海と、おいしい鶏飯を堪能してもらえたら」と目を輝かせる妻に「マングローブも楽しみたい」と夫は言葉を弾ませていた。2人は橋本夫妻と一緒に3泊4日の奄美の旅へ。ほか計107人(144席)が、地上係員らの笑顔に見送られ、翼に向かった。搭乗率は74%。午後0時20分発の定期便も165席に対して147人が搭乗(同89%)している。