夏の「安全な旅」を啓発

市内ホテルでポスターを手渡し、協力を依頼する奄美市職員(左)

奄美大島5市町村 ポスター配布など、観光客へ注意喚起

奄美大島5市町村は夏休み初日の21日、観光客へ安全な旅を呼び掛ける啓発キャンペーンを開始した。新型コロナウイルス感染対策を中心に、海難事故や交通事故の防止を呼び掛ける啓発ポスターを作成。観光関連施設へ配布し、島での安全な観光を呼び掛けていく。

夏の観光シーズン本格化を前に、島内を訪れた観光客に意識を高めてもらおうと島内5市町村が共同で実施。ポスターでは「奄美の夏を安全に過ごすために」と題し、マスク着用など基本的な感染対策、無料PCR検査の活用といった新型コロナ対策に加え、▽海難事故▽危険生物▽交通事故―などへ注意喚起した。

奄美市ではポスター300部などを作成。市内のホテルやレンタカー業者など30カ所への配布を予定している。

この日は、奄美市名瀬のホテルニュー奄美を訪ね、ポスターの掲示やカードの配布、利用客への声掛けへの協力などをホテルへ依頼した。同ホテルの琉子嵩弘支配人は快く協力を了承。「熱中症にも気をつけながら、お客さまが安全に過ごせるよう注意喚起していきたい」と話した。

同市紬観光課は「夏のいい思い出へは、一人ひとりの取り組みが欠かせない。対策や防止に気をつけながら島での観光を楽しんでほしい」と呼び掛けている。