世界自然遺産の道、美しく

市内各地で路上清掃に取り組む参加者たち

大島支庁、建設業など200人参加
「道の日」道路清掃

 県大島支庁などによる道路清掃活動「道の日・世界自然遺産奄美群島クリーンアップ大作戦」が23日、奄美市各地であった。参加者約200人は、市街地や通りを歩いてごみ拾いに取り組むなど、道路の美化に努めた。

 国が定める「道の日」の8月10日に合わせて実施。県大島支庁、建設業関連団体、奄美群島広域事務組合らが主催し、職員や社員に、地域の女性団体、民生員らも参加した。

 今年のスローガンは「世界自然遺産に登録された奄美大島の道路をますますきれいに!」。支庁舎前の出発式で新川康枝大島支庁長は「道路を美しくすることは、安全な利用にもつながる。きれいな世界自然遺産を後世へ継ぐよう、みんなで頑張ろう」とあいさつした。

 午前9時、参加者らは県建設業協会奄美支部提供のそろいの黄色いタオルを首からかけ、市内6ルートに分割した担当エリアへと一斉に移動した。東は浦上農業試験場、西は朝仁トンネル、南は真名津県職員公舎など、市内の路上へ分散。約1時間半、国道や県道に落ちているごみを丹念に拾い集め、路肩に生える雑草を取り除くなど汗を流した。

 市民生委員・児童委員の當光二さん(71)は「昔に比べ最近は自発的な清掃活動も増え、路上も随分ときれいになっている」と述べ、「世界自然遺産登録を機に島民の自覚も高まっている。みんなで取り組むことで観光客を気持ちよく出迎えたい」と笑顔だった。