和泊町 子ども達が漁業体験

釣った魚を披露する参加者ら=和泊町、沖永良部島漁協=

釣って、さばいて、食べて

 【沖永良部】漁業に興味を持ってもらおうと、和泊町による漁業体験会が23日、同町の沖永良部島漁協であった。町内の小中学生と保護者ら8人が参加し、漁船に乗って釣りを体験した後、魚のさばき方を学んだ。

 町では、水産業に関わる人材の育成と確保を目的とした「えらぶの魚普及事業」に取り組んでいる。体験会は、今回を含め全3回実施する予定。

 この日は午前9時から約2時間、和泊漁港から漁船に乗り、10分ほど沖合のポイントで釣りを体験。重さ約2㌔㌘のタキベラやシロダイ、アカハタ、アカモンガラなど21匹を釣り上げた。

 漁協に戻った参加者は、えらぶ漁業集落のメンバーから魚のさばき方を学び、刺身や煮付けにして味わった。

 小学6年生の芋高栄斗さん(11)は「大きい魚は取れなかったが楽しかった。将来は漁師になりたい」と話した。

 同町役場経済課の前田翔清さん(22)は「お店に出回らない魚の中にも、おいしいものがたくさんある。釣って、食べる体験を通して漁業の面白さを感じてほしい」と語った。