体感・観察、自然を守るルール学べる

オープン初日、大勢の来館者が訪れた(26日、奄美大島世界遺産センター)

オープン初日、大勢の来館者訪れる
奄美大島世界遺産センター

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録から1周年を迎えた26日、奄美市住用町の「奄美大島世界遺産センター」がオープンした。この日、午前中は環境省による記念式典が執り行われ、一般開放が午後3時からとなる中、家族連れを中心に、観光客を含む大勢の来館者が訪問。奄美の森とそこにすむ生き物を、体感・観察し、自然を守るルール・取り組みなどが学べる同施設を、大人から子どもまで楽しんだ。

 同センターは、世界自然遺産に関する情報発信、環境保全の普及を目的とした拠点施設。道の駅「黒潮の森マングローブパーク」の敷地内に建造。延べ床面積約610平方㍍の木造平屋建て。展示室は▽身近なシイの森▽深みの増すシイの森▽大木が支えるシイの森▽雲霧林▽渓流▽マングローブの森―と区分され、奄美大島の森を再現。1日の変化を、15分ごとで切り替わる映像、音響で再現するなど、最新設備とともに工夫を凝らした演出が展開されている。

 島内の住民のみならず、島外の多くの観光客らも参加。都内を中心に自然科学を教える学習教室の児童生徒ら約30人も来館。同センターで奄美の自然を学んでいた様子だった。

 市小学校に通う東田いちかさん(11)は「それぞれの場所に、どんな生き物がいるか知ることが出来た。楽しかった」と笑顔で話した。

 27日以降の開館時間は、午前9時~午後5時。また、平日木曜日が休館となるが、今週28日は開館予定となっている。入場料無料。

 問い合わせは、同センター電話0997―69―2281まで。