高齢者の社会参加促す

地域の課題について意見を交わす参加者ら=和泊町、やすらぎ館=

かごしまシニア人材育成研修会

 【沖永良部】2022年度かごしまシニア人材育成促進事業研修会がこのほど、和泊町防災拠点施設やすらぎ館であった。地域で活躍する高齢者や行政職員ら15人が参加し、地域の課題に対する高齢者の役割について考えた。

 地域活動に意欲のある高齢者の社会参加を図るのが目的。県と県社会福祉協議会が主催した。

 この日は、講師のいる福岡県と沖永良部会場、徳之島会場の3カ所をオンラインでつなぎ研修が行われた。

 グループワークでは、地域の資源や強み、課題などについて意見を交わした。

 参加者からは、地域の課題として▽各団体のメンバーの減少▽団体間の関係性がない▽イベントに関わる人が限定されている―などの意見が出た。最後に、これからチャレンジしたいことを考えたメンバーは「半年後に全ての団体が参加する忘年会を開く」「感染症の影響で実施できていない避難訓練を再開し、集落の要援護者や独居高齢者を把握していきたい」などと提案した。

 参加した小林晴美さん(68)は「自分の住む地域の良さを再認識できた。高齢者が率先して若い人たちとコミュニケーションを取ることで、やりがいや生きがいにつながると思う」と話した。