初の町産パッションフルーツ品評会

第1回「天城町産パッションフルーツ品評会」審査風景=28日、同町農業センター

金賞に藤山さん輝く 天城町

【徳之島】初開催となる2022年度「天城町産パッションフルーツ品評会」(町主催)が28日、同町農業センターであった。関係機関・団体の代表らが外観と内容の両面から5点を厳正審査の結果、同町兼久の藤山貴也さん(37)出品のパッションが金賞を射止めた。

町内産地全体の品質向上や出荷品質の共通認識、生産者間の技術研さんなどを目的に始めた。収穫終盤ながら5戸の生産者が出品(品種・ルビースター)。審査は町農政課や県徳之島事務所農業普及課、JAあまみなど関係者6人が担当。▽外観(玉ぞろい・果皮着色・同傷・同障害・実詰まり)と▽内容(糖度・酸度)面から採点した。

山田悦和審査委員長(町農政課長)は講評で「町内のパッションフルーツ生産農家は26戸、生産量(前期実績約20トン)ともに増加。今年度は天候の影響で前期よりは減産見込みだが、品評会で農家のやる気と活力を。全体的に色のりも良く、鮮やかな紅色が目立ち、評価点はきん差だった」と述べ、さらなる面積拡大にも意欲を示した。

金賞に輝いた藤山さんは、町農業センター研修(1年間)を修了して、2年前から町無償貸与のビニールハウスで同品目の栽培を始めた担い手農家の1人。「金賞はとてもうれしく、今後も頑張っていきたい気持ちに。来年もさらに高品質の果実を生産して金賞が取れるよう頑張りたい」と話した。

▽銀賞は吉川勝也さん(瀬滝)▽銅賞は西野ロウエナさん(大津川)が獲得した。