「離島甲子園」に向け始動した奄美市選抜チーム
全国各地の離島から中学生球児が集う(通称・離島甲子園)国土交通大臣杯「第13回全国離島交流中学生野球大会」(第13回同実行委員会主催、22日・新潟県佐渡市開催)に出場する奄美市選抜チーム18人が2日、同市名瀬の総合運動公園市民球場で合同練習に臨んだ。市内5校から選ばれた選手。自己紹介でコミュニケーションを図りながら、ランニングやキャッチボール、ベースランニング、内外野の連係プレーなど約4時間汗を流した。
離島の中学生たちが野球を通して交流を図り、地元の良さを改めて実感し、郷土愛を深め、将来の島を盛り上げる地域活性化や人材育成を目指し、2008年に開催。奄美市選抜チームは17年の第10回大会に初参加、19年の前回大会には龍郷町も初参加し、ともに3位入賞を果たした。センバツ出場で活躍した大島の選手らが出場し、地元に残って「島から甲子園」の目標を叶えた選手たち。中学生の時の「離島甲子園」が夢の甲子園の舞台へ導いた。
選抜チームの島名陽翔主将(赤木名3年)は「今までライバルだった相手と練習ができ
て楽しい。応援してくれる保護者や地域の方々に感動してもらえる試合をして優勝したい。(大島の野球のように)最後まであきらめずに頑張り、奄美の良さを知ってもらい帰ってきたい」と気持ちを込めた。
投手の中心、大野純之介(朝日3年)はチームの特徴について「打撃も守備もバランスがいい」と分析。自身の持ち味「ストレートの切れとカーブの緩急で勝負したい」と自信をのぞかせた。
赤木名中学校野球部監督で選抜チームの田畑克コーチ(48)は「このチームは赤木名中で合同練習を重ねたチーム。お互いに分かり合っているので更にコミュニケーションを取り、一つのまとまりで大会に臨みたい」と話し、「前の世代が結果を残している。先輩たちを超えられるよう力を発揮出来るよう全力でサポートしたい」と意気込みを語った。
チームは18日まで練習を続け(10~14日除く)、21日上阪、新潟入りする。