知名町でイングリッシュ・グリーン・キャンプ

ガジュマルの木の下で案内役の新納忠人さん(左)から島の植物について聞く子どもたち=知名町沖泊海浜公園=

島の自然を英語で伝えよう

 【沖永良部】夏休みに英語に親しむ「English Green Camp in China Town」が4日、知名町で始まった。町内の児童生徒11人が参加。5日までの2日間、フィールドワークを通して島の自然を学びながら、英語でのエコツアーガイドに挑戦した。

 同町教育委員会が主催。「生物多様性」をテーマに、島の自然環境の探求と国際的なコミュニケーション能力を高めるのが狙い。講師は、地域おこし協力隊の地下智隆さんらが務めた。

 初日は、島の植物に詳しい新納忠人さん(79)が案内役となり、国立公園に指定されている同町沖泊海浜公園で島の植物についてフィールドワークを行った。

 新納さんと一緒に公園を散策した子どもたちは、沖永良部島が北限の希少植物「ヤエヤマハマナツメ」や外来植物の「ハイシロノセンダングサ」などを見つけると、写真を撮ったり、特徴をメモしたりしていた。

 このほか、海ごみ調査やウミガメの産卵場所の確認も行い、海ごみが島の生態系に与える影響を考えた。

 2日目は、エコツアーガイドとして伝えたいことを英語でまとめ、プレゼンテーションした。

 下平川小5年の中村祈典さん(11)は「島の自然を英語で伝えられるようになって、多くの外国の人と友達になりたい」と話した。