3年ぶり花火大会

奄美の夜空を彩った色とりどりの花火(名瀬商港区)

奄美市3会場同時 夜空彩る“大輪の花”

 奄美市の名瀬(名瀬商港区)、住用(内海)、笠利(宇宿漁港)の3地区で5日夜、一斉に花火大会が行われ、計約3100発の花火が夏の夜空を彩った。3地区の夏祭りとして花火が打ち上げられるのは3年ぶり。各会場周辺には、家族連れなど多くの見物客が集まり、上空で美しく輝く“大輪の花”を堪能した。

 新型コロナウイルスの感染対策のため、来場者が分散するよう3会場とも午後8時ら同時に打ち上げがスタート。小玉の花火など色とりどりの花火が次々と夜空に発射され、約15分間と短時間ながら、集まった多くの見物客を魅了した。

 約1500発が打ち上げられた名瀬商港区では、マリンタウン地区の埋め立て完了に伴い、これまで可能だった「尺玉」の打ち上げが出来なくなったものの、間近で打ち上がる花火を、多くの来場者が堪能した。

 住用町内海では910発の花火が夜空を彩り、笠利町宇宿漁港では約700発ながら、3地区で最も大きい「尺玉」でフィナーレ。3会場とも、新型コロナの感染拡大など、暗い話題が多いなか、3年ぶりとなった花火大会を楽しむ来場者でにぎわった。

 奄美市では、新型コロナの感染拡大にともない、奄美まつり(名瀬)、三太郎まつり(住用)、あやまる祭り(笠利)ともに、2020年以降、2年連続で中止となっていた。今年は、3年ぶりに花火大会と舟こぎ競争(奄美まつり)が実施される予定だったが、島内で再び感染が拡大していることから、6日に予定されていた舟こぎ競争は中止となった。