日系ブラジル3世の初来島・初来村を祝福

宇検村で、日系ブラジル3世・川崎ダニエラゆかさん=写真中央=の交流会が開かれた(6日、元気の出る館中庭)

宇検村、交流会開催
鹿大県費留学生 川崎ダニエラゆかさん

 宇検村は6日、同村湯湾の元気の出る館で、2022年度鹿児島大学県費留学生として6月から来日している、日系ブラジル3世・川崎ダニエラゆかさん(25)を迎え、交流会を開いた。18年に同村からブラジル移民100周年を記念し渡航した、当時の訪問団の4人のほか、川崎さんの祖母・文岡賀津子さんとゆかりのある村民ら計約15人が参加。初来島・初来村となる川崎さんを村関係者が祝福した。

 川崎さんは、ブラジル・サンパウロ市出身。19年に同市の大学を卒業してネット通販会社の広報企画を担当。今年6月に県の留学生受け入れ制度を利用し、鹿児島大学に来年2月まで留学予定。今回、(公財)鹿児島県国際交流協会の海外移住家族会の協力を経て、初来島・初来村となった。

 交流会で18年当時ブラジルへの訪問団として参加した、同村教育員会・村野巳代治教育長は「4年前に訪問した際、ゆかさんの祖母、賀津子さんはじめ文岡家に大変お世話になった」とあいさつ。そして「そのお孫さんが来島されるということで、交流会を開いた」と歓迎の意を伝えた。

 他にも、同じく訪問団の一員・当時の総務企画課(現総務課)課長だった渡博文さんから大島紬でつくられたピアスとブレスレットが川崎さんに渡され、和やかに交流会が進められた。

 川崎さんは、8日まで奄美大島に滞在予定。7日は、同企画観光課職員ら同行のもと、湯湾集落にある祖母方のお墓参りなどを行う予定。