会合ではナイトツアー繁忙期のルール変更などが協議された
9月に実証実験開始 ナイトツアー「地元枠」新設へ
奄美市住用町の「市道三太郎線周辺における夜間利用適正化連絡会議」の2022年度第1回会合が9日、同町の住用公民館であった。繁忙期におけるナイトツアーのルール変更などを協議。「地元枠」の新設と予約1枠あたりの車両台数の見直しを行い、来年度ゴールデンウイーク(GW)の運用を目指す。
対面とオンラインの併用方式の会合に、環境省など官民の関係者約50人が出席。昨年10月から実施している試行ルールの運用状況報告と、今後の課題や対応策などが話し合われた。
ルール試行開始(21年10月)~22年5月30日までの利用台数は2043台。うち、予約利用1811台(88・6%)、未予約利用232台(11・4%)。3月~5月の未予約利用率が高かった。また「ルールの認知度」は徐々に高まってきたものの、5月のGWに大きく低下。観光客へのルール普及啓発が課題となる。
「GW中の予約がツアーで埋まってしまう」「地域住民を一番に尊重してほしい」との意見をふまえ、繁忙期の地元枠を新設。ピーク時の混雑緩和へ向け、現状の予約1枠1台の利用台数を2台に変更。この2件を新たな試行ルールとし、9月のシルバーウイーク中に実証実験を行うとした。
また事務局は、三太郎線の適正利用のためには自主ルールではなく、奄美5市町村での条例化が必要と提言。ガイド利用の位置づけや島全体のナイトツアーのあり方など、将来的な方向性を示した。
2件の試行ルールは今後、▽9月=実証実験▽11月=試行状況報告会▽1月=実験結果の意見照会―などを経て、2月の第2会連絡会議で協議される。