各地で旧盆入り

ちょうちんを手に先祖ら故人の霊を迎える墓参客(10日午前8時半ごろ、奄美市・永田墓地)

ちょうちん携え先祖ら迎える

旧暦7月13日にあたる10日は、旧盆の迎えの日。奄美各地でちょうちんや花を携えた墓参者たちが、先祖ら故人の霊を迎え入れた。

市営・民営合わせて約4千基ある奄美市名瀬の永田墓地では、家族連れを中心に、朝から多くの人が訪れ、墓を洗い清め、手を合わせる姿が見られた。

孫の大久保心春さん(6)と墓参した同市名瀬の惣市さん(61)は「コロナ禍で混雑を避けるためと、特に暑い今年の夏の気温を考慮し、午前中の早い時間に来た」と話し、心春さんは「ひいおじいちゃん(曾祖父)たちを迎えられてうれしい。家では、お酒をたくさん飲んでもらいたい」と笑顔で話した。

市は、旧盆送りとなる12日の午後1時から同7時まで、同墓地周辺で交通規制を実施。公共交通機関や周辺の民間駐車場の利用を、呼び掛けている。