夏の宿題上達へ筆振るう

講師の指導のもと、真剣な表情で書をしたためる児童たち

書道協会員らが講師
児童15人、笠利町で習字教室

 毎年恒例の2022年度「夏季児童習字教室」(奄美市教育委員会笠利地域教育課主催)が8~10日の3日間、奄美市笠利町の笠利公民館であった。町内1~6年生の小学生15人が親子で参加。児童たちは夏休みの宿題を上達させようと、講師に指導を受けつつ真剣な表情で筆を振るった。

 教室は、親子でふれあい共に学ぶことで自立心を培うことが目的。奄美書道協会会長の南隆光さんに、会員の大西多香子さん、里淳子さんの3人が講師を務めた。

 1日目は筆の持ち方や姿勢など基本所作を学んだ。2日目は上手に書くポイントなどを教わった。3日目は夏休みの宿題で出された題字を清書。「みち」や「ひまわり」、「ほたる」といった講師の手本を前に見ながら、筆先に神経を集中させると一気に筆を走らせた。

 「友達」のお題に臨んだ宇宿小4年の鈴木優大くんは「習字は嫌いだったけど、集中して上手く書けると楽しくなった。いい宿題ができた」と笑顔。学校で学ぶ租税授業から「確定申告」の文字を選んだ赤木名小6年の濱田優凛さんは「線の強弱やハネに気をつけた。(画数が違う文字でも)しまってバランスがよくなった」と喜んだ。

 3日間、指導や添削にあたった南さんは「好きこそ上達への近道。3日間で上手くなるのは難しいが、楽しく学ぶことで前向きに取り組むという気持ちが少しでも芽生えてくれれば」と話した。