「リュウキュウアユを観察しよう」

水中メガネで川の中をのぞき込みリュウキュウアユを探す子どもたち

宇検村やけうちっ子環境学習
河内川の生き物の生態学ぶ

 「やけうちっ子環境学習 世界自然遺産博士講座」(宇検村教育委員会主催)のリュウキュウアユ観察会が11日、宇検村の河内川などであり、同村内の小中学生とその家族ら15人が参加した。子どもらは、奄美リュウキュウアユ保全研究会の会員らから同アユの生態や奄美大島の川に生息する生き物などの説明を受けた後、実際に川に入り、懸命に同アユなどの生き物を探していた。

 観察会には、村内の小学1年生から中学3年生までの児童生徒7人とその家族が参加。同研究会会員で県環境技術センターの米沢俊彦さん(52)から同アユの生態や河内川など島内の河川に生息する魚やエビ、カニなどの生き物について学んだ。その後、河内川中流に移動、水中メガネをかけ、腹ばいになった状態で水中を観察、懸命に同アユなどの生き物を探した。

 アユを見つけることはできなかったが、ハゼの仲間などが泳ぐ姿に子どもたちは「あ、魚がいた」「泳いでいる」などと喜び、水中を夢中でのぞき込みながら大はしゃぎ。観察会の最後には、米沢さんが捕獲したハゼやテナガエビなど13種類の生き物を観ながら、それぞれの生態などについて説明、ハゼの仲間は川底の石などに腹部を吸着できることや、エビがお腹に卵を抱えていることなどを紹介した。

 田検小5年、竹下拓人君(10)は「いろんな魚や生き物の生態や特徴を知れて良かった。リュウキュウアユは見つけられなかったけど、エサの藻があったので、今度来るときは見つけたい」と話した。

 今年1月から同アユの特別飼育に取り組む阿室小3年、髙島恋嘉(こか)さん(8)は「川で泳ぐリュウキュウアユが見られなかったのは残念だったけど、いろんな生き物を見ることができて楽しかった」と話した。