商店街の夏祭りに合わせ、アーケード横でリサイクル活動を行う大迫さん(13日、奄美市名瀬)
4月からウクライナの人道支援を目的に、自宅ガレージを利用したリサイクル活動を続けている、奄美市名瀬永田町の大迫光子さん(71)が13日、同名瀬で開催された「第21回商店街夏祭り」に合わせ、「出張」人道支援活動を行った。午後2時から、奄美本通りにある知人の店・旧前之浜呉服店に出向き、店前にリサイクル品を並べ、活動を開始。当初、大雨に見舞われたが、のちに天候に恵まれ、祭り帰りの多くの通行人が足を止め、リサイクル品の購入を通し、人道支援に協力した。
大迫さんは、昨年からリサイクル活動を開始したが、当初は、困窮家庭などに食料を届けるフードバンクの提供を行っていた。現在は並行して、NPO法人のボランティア団体を通した、ウクライナに対する寄付活動を行っている。
約4カ月が経った、ウクライナに対するボランティア活動だが、笠利町から洗剤など日常品を提供に来る人や、毎日ガレージの様子を見に来る客など、「支援の輪は着実に広がり続けている」と大迫さんは話す。しかし、「最近、ウクライナのことが忘れられている印象もある」とのことで、今回の出張リサイクル活動を思い立ったという。
この日、知人の協力の下、大迫さん宅のガレージから観葉植物の他、衣類やバック、食器などを運び出し、店前に陳列。祭り帰りの多くの通行人が足を止め、リサイクル品を購入した。
「祭りの帰りに寄った」と話す同名瀬の女性は「ウクライナの人道支援は、オンラインでハンドメイド商品の購入を通し行ったことがある」と話し、この日は観葉植物「オオタニワタリ」を購入。「(戦争が)早く終わってくれれば」と平和への願いを語った。