古代米の一種「黒米」作付

稲刈りを楽しむ子どもたち

あぶし会 芦花部で稲刈り体験

 黒米づくりサークルあぶし会(城村典文会長)は14日、奄美市名瀬の芦花部集落にある水田で、「稲刈り」を行った。参加した親子など約60人は裸足で田んぼに入り、昔ながらの手作業で、美容や健康に良いとされる古代米の一種「黒米」の稲刈り体験を楽しんだ。

 同会は、米作り体験を通して稲作文化や田園風景の伝承、協働や共助の精神を学ぼうと、今年で19年目になる恒例行事。時折雨の降るなか、奄美手熟師会の会員など大勢の親子連れが参加し、泥田に足を取られながら、鎌で稲を刈り取った。

 城村会長は「コロナの収束と、紛争のない世の中になり、純粋に稲作を楽しめるようになって欲しい」と話した。

 同市名瀬から親子で参加した、田中優之介くん(7)は「昨年も参加し、やり方を覚えていたので今年の方がうまく刈れた。今度は田植えから体験したい」と笑顔を見せた。