ナイトツアーで野生生物観察

三太郎線で固有種アマミイシカワガエルを観察する親子(提供写真)

「地元枠」モデルケースへ
住用の三太郎線 小中学生対象にスタート

 奄美市住用町の小中学生を対象としたナイトツアーイベント(環境省主催)が13日夜、同町の市道三太郎線で始まった。参加した子どもたちは、夜間に活動する様々な希少野生生物の生態を観察。世界自然遺産となった奄美の自然を堪能した。

 三太郎線は野生生物観察の人気スポット。地元の子どもたちに同地の自然環境を知ってもらおうと、環境省野生生物保護センターが企画。夏休み期間中に3回の夜間観察会を予定している。

 1日目のこの日は、同町山間在住の重井美心都さん(住用小6年)・健志朗くん(同小3年)の姉弟と、母親の由紀子さんが参加。西仲間入口から東仲間までの約10㌔の道のりを、認定エコツアーガイドの越間茂雄さん(DeepAmami)が案内した。

 「雨上がりにほぼ満月の月明り、そして気温が高く無風状態。夜間観察には絶好の条件」という越間さん。参加者らは木の枝で眠るルリカケスやリュウキュウコノハズク、山道にたたずむアマミイシカワガエル、トゲネズミなどたくさんの野生生物の生態を学び、リラックスして寝そべっているアマミノクロウサギの貴重な姿を観察した。

 ツアーを終えた姉弟は「初めて見る鳥や、いろんな生き物を目の前で見れてうれしかった」と笑顔。「夜間の観察ポイントを教えてもらい、楽しく観察できた」と由紀子さんも笑顔でツアーを振り返った。

 市道三太郎線周辺は増加するナイトツアーの対応策として、昨年10月から独自の夜間利用ルールを試行。繁忙期の予約に「地元枠」を新設し、今回のナイトツアーをモデルケースとして、9月の連休に実証実験が行われる。